ドクターイエローとは新幹線区間で、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号
電流の状況などを走行しながら計測し、軌道、電気設備、信号設備を検査する
ために走る列車のことだ。

新幹線が安全に走行して乗客が安心して旅を楽しめるよう「のぞみ号」たちを
影で支える新幹線で、型式（かたしき）は営業運転する列車と変わりないが、
車体の色は黄色。営業路線全般を検査、診察、治療するので、
「ドクターイエロー」と呼ばれている。

黄色の新幹線が走り抜けていく華麗さ、ホームに滑り込んでくる雄姿、とにかく
カッコイイ！ところが、走行予定が時刻表に載っていないのでなかなか出会う
ことがない。そのドクターイエローに、この間新大阪駅で出会った。目の前に
黄色の新幹線が滑り込んできたのである。それ以来、このドクターイエローが
好きになった。

先週、半年以上かかった案件が完結した。それは契約書を公正証書にするもので
あったが、一部当事者間で合意が得られず、長引いた。他に急ぎの業務や合同会社
設立などのたくさんの業務が並行して進行していて、その案件の当事者の名前が、
いつの間にか別業務の同じ発音の漢字になっていた。もしかしてと資料を最初から
目を通すと間違っていることに気づいた。

長引く案件は、途中で定期的にチェックする必要があることを実感した。
また、この総点検で新しい提案も思いつき、今回はその提案で当事者双方の
納得が得られ、忘れられない案件の一つになった。

これからは、私の業務にも定期的に「ドクターイエロー」を走らせよう。
事務所に頼もしいスタッフが増えた。