これは先日開催した「いのちの落語独演会」の最後の
コーナーのタイトルだ。
会場の人が1分で自分の思っていることを話すもの。
出囃子に使う大きな和太鼓の合図で話し始める。
終わったらハネ太鼓がなる。
「いのちの落語独演会」のお囃子は生で演奏しているので、
生の和太鼓の迫力ある音で良い思い出になったと思う。
今年から初めて設けるコーナーにもかかわらず、多くの方が
ステージに上がって思いをマイクに向かってぶっつけた。
決意表明でもある。
誰もが初めてこのコーナーのことを聞くもので、1分と言っても、
とっさに何をしゃべるかすぐまとまるものでない。
それだけに飾らない素の部分が、ストレートに伝わり
心に響いた。
がんと言われた時や術後の気持ち、落ち着いてからの生活の
ことなど説得力があった。
今まで胸にしまい込んでいたものを声に出してみると
「楽になった」という人もいる。
がんと向き合っていく二つ目のいのちの出発点に
なってくれたらと願っている。