「遺言をしたい」と依頼されたAさんから、
「遺言やめます」と連絡があった。
Aさんは80歳で独身の男性。今住んでいるマンションを
姪にあげたいので遺言をしておきたいとのことだった。
ところが、姪の母親(Aさんの実の姉)が
「老後の面倒を娘に押し付けるのか」とえらい剣幕で
怒ってしまったとのこと。その後、Aさんは何度か
電話で「老後の面倒など頼む気はない」旨を姉に伝えたが
取り合ってくれない。
お姉さんのことを聞いているうちに、お姉さんとは30年位
音信不通だったことがわかった。普段からある程度の付き合いは
必要だと思った。お姉さんにしてみれば、あまりにも急で
驚きと戸惑いで冷静に受け止められなかったかもしれない。
遺産分割協議で普段の親戚付き合いが上手くいっている
ところはあまり揉めないようだ。
凛とした富士