知っ得情報7 相続で欲張ると・・バチが当たる!

先週読んだ小説の話。85歳のAさんには二人の子供がいて、
長男が59歳、長女が57歳である。長男は事業の成功を夢見て
アメリカに行ったきりで、15年以上家に帰って来ない。
そこで、長女が長年Aさんの世話をしてきた。

Aさんは老衰から食欲がなくなってきた。それを聞き長男が日本に帰ってきた。
まもなくAさんは胃瘻にし、その後肺炎を繰り返し体重も減り
一回り小さくなり亡くなった。

胃瘻の頃から長男は仏壇に高価な仏具を買いだした。全て純金で出来ている。
1億円近くあったAさんの預金が純金の仏具に使われたのだ。
兄は「オレが墓と仏壇を守っていく」と妹に言った。

お墓と仏具などは祭祀財産で相続の対象にならないのである。
言うまでもなく純金の仏具は兄のものになった。

ところが、偶然にもAさんが胃瘻の手術を受ける前に、「お食い納め」で
食べやすく作った小さい寿司を食べているビデオに重大な一言が
残っていた。
「さっちゃん(長女)、今日は本当にありがとう。もう思い残すことないわ。
あとは、ご先祖様のお墓とお父様のお位牌も、あなたに頼むわね」

これは祭祀承継者の指定にあたる。相続財産の指定と違って祭祀承継は
口頭でできる。かくして、欲張った兄は純金の仏具は手に入れられ
なかったのである。

相続はありふれた日常で思わないところでモメめることが多い。
一人で悩まず一度気軽にご相談ください。きっと納得の
いく良い解決方法が見つかります。

 

 

 

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