ブログ そよご 

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遺言2

「遺言をしたい」と依頼されたAさんから、
「遺言やめます」と連絡があった。
Aさんは80歳で独身の男性。今住んでいるマンションを
姪にあげたいので遺言をしておきたいとのことだった。

ところが、姪の母親(Aさんの実の姉)が
「老後の面倒を娘に押し付けるのか」とえらい剣幕で
怒ってしまったとのこと。その後、Aさんは何度か
電話で「老後の面倒など頼む気はない」旨を姉に伝えたが
取り合ってくれない。

お姉さんのことを聞いているうちに、お姉さんとは30年位
音信不通だったことがわかった。普段からある程度の付き合いは
必要だと思った。お姉さんにしてみれば、あまりにも急で
驚きと戸惑いで冷静に受け止められなかったかもしれない。

遺産分割協議で普段の親戚付き合いが上手くいっている
ところはあまり揉めないようだ。

 

凛とした富士

遺言

民法改正が2020年4月1日から施行される。
遺言や相続の分野でも自筆証書遺言を法務局で保管する
ことや配偶者居住権などが新聞や雑誌で取り上げられている。

不動産の表示はパソコンで作成できるようになる。
まだ細かい規則が何も決まっていないので、不明な点が
多い。依頼者の中には自筆証書遺言を法務局で保管する
ようになってから遺言するという人もいる。

驚いたことに、70代や80代の方は自分の親の相続の時は
家督相続の考えがまだ残っていて財産を継ぐのは長男で
他の兄弟は相続放棄することが多かったと聞く。
また、兄弟も5~7人位が多く形見分け程度しか現実には
出来なかったと思う。

長男が親と同居し、親の面倒を見るのが当たり前だった。
介護でモメることはあまりなかった。
特に80歳前後の人は遺言は遺書のように受け止め
なかなか一歩を踏み出せない人が多い。

それに比べて今の50~60代の世代やその子供世代は
親と同居している人は少ない。それだけに親の介護は
兄弟姉妹で分担することが多くなった。介護と相続は
切り離して解決できないことが多い。

50~60代の人は終活に負のイメージはなく人生設計の
終着点ととらえている人に出会うようになった。
遺言に対してもプラス思考だ。これから法務局で
自筆証書遺言を保管するのが主流になるかもしれない。

苺の木
年明けに
赤い実になる

日本酒学

母校の新潟大学で今年4月から学内に日本酒学センターを
設立し、日本酒学という学問をスタートさせた。
1学期の講義では履修希望者が800名を超えたと聞く。

利き酒があるなら公開講座に参加したいと思っていたが、
醸造学や発酵学だけでなく人文社会科学も含めた総合的学問と
位置付けているので、美味しい酒が飲める程度の安易な気持ち
ではいかないようだ。

世界的に日本酒に対して関心が高くなっている。
ワインに比べて日本酒は魚料理によくあう。
日本酒は酸化防止剤が入ってないのがよい。

ただ、日本酒の保管に関してあまり注意がなされないのを
残念に思っている。酒屋さんで陳列している状態も照明や
温度を意識しているのは少ない。

一升瓶で日本酒をいただくと困ってしまう。
祝い事で大勢で飲むときは一升瓶でよいが、せっかく
いただいたのだからと少し飲むと翌日には風味がおちる。

飲み切りサイズの小さい瓶がもっと普及してもよいと思う。
日本酒学でぜひ保管にも関心が高まることを期待したい。

 

 

輝きを増す表も裏も

消費税

来年10月から消費税が引き上げられる。
新聞やテレビでその話題が多くなってきた。
車の税金は引き下げられるのか。多くの人が関心あるようだ。

先日、息子さんが家を建てるという人から相談を受けた。
贈与税がどの位かかり、確定申告が必要かなど。
贈与の軽減措置などを調べ、税理士さんにも伺った。

街の法律家というには簡単な税金のことは知っている必要が
あると痛感した。非課税限度額(省エネ等住宅は1,200万円、
その他は700万円)までの金額について贈与税が非課税となる。
また受贈者等の要件もあり、チエック項目がたくさんある。

登記の登録免許税なども軽減措置が変わるかもしれない。
税理さんたちとの交流や情報交換を大事にしているが、
税法は国の政策によって日々変わるので新聞やテレビなどの
最新情報には敏感でいたい。

色づき始めた紅葉の中を
逞しい音響かせて

2018年10月28日
新山口駅にて
SLやまぐち号津和野に
向かって出発進行~!

働く外国人に日本語新テスト

今朝の新聞に、外国人労働者の受け入れ拡大に備えて新たな
日本語能力テストを来年4月から始めるとあった。

既存の試験と比べると日常生活や取引先との会話で必要な
語学力を測定するという。
先週、業務で帰化の相談を受けたばかりで、帰化を希望する
人が思っていたより多いことに驚いた。

日本で生活していくうえで重要視されるのは、仕事が継続し
安定していることだ。日本人なら大したことないと思われて
いる車のシートベルトの締め忘れなども3回あると帰化の
許可はおりないと聞く。帰化の要件は厳しい。

帰化の場合、日本語の読み書きと会話ができることも
必須の条件になる。これから在留資格も多岐にわたり
変わっていくことが予想される。
注視していきたい。