津波から着物👘を守った桐箪笥

昨日、江東区役所職員であった人から聞いた話。江東区は3.11の被災者を
1000人受け入れ、江東区役所職員は昼夜を問わない対応だったとのこと。
受け入れる側のご苦労も大変なものだったことを聞いて、
3.11は本当に大変な災害だったと改めて思った。
そして岩手県大船渡に住んでいる人から聞いた話を思い出した。

3.11で倒壊した家屋の下からショベルカーで桐箪笥が掘り起こされた。
桐箪笥の中の着物👘は水に濡れた様子もなく、シミもなかった。
桐は湿気に強く、桐箪笥の中の湿度を一定に保つのに優れている。

寸分の狂いなく作られた箪笥の引出しは一つの引出しを戻すと別の引出しが
開くように空気漏れもない。この桐箪笥が水に濡れるとピタッと締まり水も
通さないのだ。桐と箪笥職人の腕が大事な着物を守ってくれたのだ。
家も家族も失った人にとっては、思い出の着物が心の支えになったという。

偶然にも、夕刊に「伝統工芸、コラボで変身」という見出しで
桐箪笥にコーヒーミルが組み込まれたコーヒーミルが年内に
発売されるという記事があった。いろんな分野の職人さんの技が日用品に
生かされたら愛着のあるものになるだろう。

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